こんにちは。ぱにです。

医学系の研究室で博士号取得を目指しています。
前回の記事に続いて、今回も大阪・関西万博の旅レポートをお届けします。
やっぱり期待を裏切ることなく、存分に楽しんだ万博1日目。
2日目は昨日の反省も活かしつつ、朝早くから列に待機し、序盤から飛ばして楽しんだ様子をお届けします。
この日だけでも万博に行く価値はあった。そう断言できる素敵な一日になりました。
前編・1日目のレポートはこちらから。

早朝の入場待機
前日も万博内を歩き回っていたおかげで、疲労が残っていたものの、どうにか早起きに成功。
目標にしていた電車に乗って東ゲートに到着しました。時刻は6時50分。

予想していた通り、この時間でもすでにたくさんの人が並んでいました。恐るべし万博へのパッション。

何度か列の移動のタイミングはありましたが、基本はここからじっと開場を待つのみ。

今日も今日とて気温はぐんぐん上がっていきます。干からびそう。
開場がいよいよ近づくと、レーンによっては盛り上げてくれるスタッフの方もいて、こちらもテンションが上がります。
待ちに待ち続け、手荷物検査が始まったのは8時53分。早起きの甲斐もあり、僕たちは9時ぴったりに入場することができました。
アメリカ:宇宙開発を学ぶ
目標だった9時に入場できたからといって、油断はできません。むしろ、ここからが大忙し。
目的のパビリオンに早歩きでダッシュしつつ、9時解禁の当日予約も並行して取りに行きます。歩きスマホダメですごめんなさい。
まずは無事にアメリカパビリオンに現着。宇宙開発や月の石の展示に惹かれて、アメリカに決めました。

そして当日予約の方は、彼女が電力館を押さえてくれました!ありがとう!

当日の枠が取れて喜んだものの、予約の時間が詰まっていることに気がつき、間に合うかどうかハラハラする展開に。
結果的には15分ほど並んでアメリカパビリオンに入ることができ、一安心でした。
スター・ツアーズのような廊下の先に登場したのは、公式キャラクターのスパーク。ぴょんぴょんしてててかわいい。


次の部屋ではスパークがアメリカの観光案内をしてくれます。世界のSHOHEI OHTANIが出てくると歓声が上がっていました。



大谷翔平のシーン、うまく撮れなかったのがちょっと悔しい。。
最後の部屋ではロケットに乗り込み、みんなでカウントダウン。そして発射!月面開発が進んだ未来も、そう遠くないのかもしれません。


出口には目玉の月の石が待ち受けています。神秘的でじっくり見たかったけれど、一人あたりの時間は短く、あっという間の出会いでした。

アメリカらしいスケール感を味わえて、早起きしたかいがあったなと思えるパビリオンでした。
電力館:電力の可能性を模索する
早朝から動いて小腹が空いたので、思いつきで近くにあったユーハイムのフードトラックへ。



注文した「きこりけーき」はバームクーヘンにアイスが染みて美味しかった!
今回はノーマークでしたが、ユーハイムはこの万博でバウムクーヘン食べ放題のカフェも出店しているそうです。
改めて、いろんな楽しみ方ができる万博ってすごい。
バームクーヘンを頬張りながら向かったのは、当日予約に成功した電力館 可能性のタマゴたち。10時15分からの予約枠でした。

何やらタマゴ型のデバイスを持って行くらしく、どんな体験ができるか期待が高まります。
好きな色のタマゴを手に取って進んでいきます。映像に合わせてピカピカ光るタマゴにもう愛着が湧いてきました。


メイン会場は、何やら楽しげな空間が広がる「可能性エリア」。タマゴが未来のエネルギーの可能性と出会うと、体験が始まります。

15分の制限時間の中で、ゲームに参加するもよし、エネルギーをたくさん集めるのもよし。とにかく1回では回りきれない数のブースがあって、あちこち目移りしてしまいます。
大画面のシューティングゲームに惹かれて向かったのは、無線給電のコーナー。
スマホのワイヤレス充電はすでに身近にありますが、未来では電気自動車が道路から給電できるようになるらしい。近未来感たっぷりでワクワクしちゃいます。


大人数で楽しめるのが振動力発電のコーナー。ゲームの内容は「だるまさんが転んだ」のチーム戦。

子供たちも参加している中、大人気ない僕は全力で足踏み。ダントツで1位を取ってしまいました。。

一緒のチームだったお子さんが僕の加勢に気づかず、「これめっちゃ余裕だった〜」って嬉しそうな顔をしてくれたので、おじさん頑張って良かったです。
次の「輝きエリア」では、壮大な光のショーが待っていました。鏡ばりの空間いっぱいに広がる光が、音やタマゴの動きと連動して、幻想的な世界を演出します。

まるで光に包まれるような感覚で、大人でも思わず見とれてしまう、美しくて心に残る時間でした。
出口では、可能性エリアで集めたエネルギーの可能性の数をタマゴが教えてくれます。コンベアに流されて帰っていくタマゴも最後までかわいかったです。ありがとうタマゴ、バイバイ。


可能性エリアで出会ったエネルギーたちは、図鑑のような形式で整理されて解説されていました。


お子さんはもちろん、大人も存分に学んで楽しめるパビリオンでした。これからの季節、夏休みの自由研究にもぴったりの内容だと思います。
ヘルスケア:未来の自分に出会う
次に訪れたのは、大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn。11時10分からの予約枠でした。

今回の万博で一番行きたかったパビリオン。なぜなら、未来のヘルスケアで何が実現できるのか?医学にちょこっと携わる者として、それをこの目で確かめてみたかったから。

実はなんと!1週間前の抽選でまさかの当選。思わず狂喜乱舞。この万博に、今年の運をすべて使い果たしたかも。
まずはリボーンバンドを発行し、カラダ測定ポッドへと案内されます。


ポッドに入ると、写真撮影や簡易テストが始まり、健康データが収集されます。



カラダ測定年齢はまさかの、約 実年齢+10。。
脳ランクはA、筋骨格評価の体内年齢は18歳だったのでセーフ?
この測定結果をもとに、25年後の「ミライのじぶん」に出会うことができます。

カラダ測定年齢が高かったので不安でしたが、生成された顔は受け入れ難いものではなく、ホッとしました。
とはいえ、「ミライのじぶん」との出会いは、このパビリオンの序章に過ぎません。
このあと待ち受ける企業展示ブースでさまざまなミライを体験し、2050年の自分をリボーンさせること。それこそがこのパビリオンの真の目的です。
まず最初に移動したのは、パーソナルフードスタンド。測定したデータといくつかの生活習慣に関する質問をもとに、今の自分に必要なサプリメントをいただくことができます。


グリコのブースでは、老化細胞をターゲットとした研究が展示されていました。インターンで出展することを聞いていたので、実際に行くことができ、嬉しかったです。


ロート製薬のブースでは、目の疲れ度を診断してくれます。このブースは結構人気で並んで待ちました。


ミルボンのブースでは、ミライの美容室体験ができます。測定したデータをもとに、パーソナライズされたサンプルもいただくことができます。


培養肉のコーナーでは、本物の培養肉の展示がありました。赤身とサシの割合はカスタマイズできるそうです。


合計9つのブースへと足を運び、ミライのヘルスケア体験・都市体験を満喫してきました。

まだまだたくさんの企業ブースがあり、何時間でもいられるんじゃないかと思うほどでした。
最後の大きなスクリーンの部屋では、「リボーンパレード」が開催されます。
パレード参加に先立ち、リボーンバンドにタッチすると、これまでのミライの体験が「ミライの自分」へと反映されていきます。
その結果、健康データのランクが上がり生まれ変わった、いわば「New ミライのじぶん」に出会うことができます。


「カラダはひとつ。ミライはむげん。」ヘルスケアパビリオンでの気付きが、自分自身の行動を見直すきっかけになりそうです。
iPS心筋シートや人間洗濯機の展示を見て、無事終了です。


ベトナム:本場の料理に舌鼓を打つ
充実した午前中を過ごしていたら、気づけばすっかりお昼を回って13時半を過ぎていました。
異国グルメで穴場のところを探して向かったのは、ベトナムパビリオン、ではなくリングサイドマーケットプレイス東。
リングサイドマーケットプレイスの東西エリアは、世界各国の料理を楽しむことができるフードコートになっています。
そのなかでもSAIGON屋台は、混んでいないのに美味しいとの口コミを発見。早速行ってみることにしました。

まだお昼と言える時間帯でしたが、涼しい店内の席にすんなり座ることができました。
注文したのはこちら。

ココナッツコーヒー(左奥)・333ビール(右奥)

ブンチャージョーは初めて知った食べ物でしたが、揚げ春巻きが乗ったつけ麺のことだそうです。フォーとはまた違った米麺がつるつるしていて美味しかったです。
バインミーも今回初めて食べました。バインミーとは、簡単に言えばベトナム風のサンドイッチ。パンそのものが美味しく、挟まれていたお肉の味付けも、日本人の口に合っていると感じました。
ペルー:地球の裏側の歴史を感じる
次に向かったのはコモンズAパビリオン。時刻は14時40分。

この中のブルンジパビリオンで売られているカヌレパフェを、どうしてもデザートで食べたくて立ち寄りました。
しかし、残念ながら売り切れ。販売再開は18時以降とのことで、しぶしぶ諦めることに。
いつかダイビングしてみたい国パラオでは、ガイドブックをいただきました。

ちょうど時間的にも、あとひとつ周れるかどうかというタイミングだったので、すぐ向こう側にあったペルーパビリオンに並ぶことにしました。時刻は15時。


ペルーにはマチュピチュやナスカの地上絵をはじめとする、古代の遺跡や文明が眠っていて、太古のロマンを感じさせてくれます。
出口近くにはシパン王の宝飾品が展示されていました。

恥ずかしながら存じ上げていなかったのですが、シパン王とは古代モチェ文化の支配者で、ペルー北部にあるピラミッド状の遺跡から、多くの副葬品とともにその墓が発見されたそうです。

行ってみたい!と思うには、あまりにも地球の裏側の国ですが、いつか生きているうちに訪れてみたい場所ですね。
帰り際に、万博内の郵便局に寄ってみました。

未来の自分から手紙が届く体験ができるかも?と思って向かったのですが、体験コンテンツを実施しているのはWEST郵便局のみで、東ゲート近くの郵便局では実施してないそうです。

下調べが甘かったと反省しつつ、仮に正しい方へ行っていたとしても、この時間にはすでに終了しているだろうとのことでした。
それじゃ仕方ないと気持ちを切り替えつつ、帰りの新幹線の時間も近づいてきたので、これにて万博の旅もめでたくお開きです。
まとめ:やりたかったこと全部できた二日間
最後に、回ることができたパビリオンを整理しておきます。
- アメリカパビリオン
- ユーハイムフードトラック
- 電力館
- ヘルスケアパビリオン
- SAIGON屋台
- コモンズAパビリオン
- ペルーパビリオン
- EAST郵便局
9時からの入場で、4つのパビリオンを制覇し、細かいものまで含めると8つもの施設を巡ることができました!

周ることのできたパビリオンの数は昨日より控えめでしたが、行きたかった民間パビリオンを中心に、濃密な時間を過ごすことができました。
人生でそう何度も行けるものではない万博ですが、今回の大阪・関西Expoは、二日間という限られた時間の中で、しっかりと遊び尽くせたのではないかと思います。大満足!
これから万博に行かれる方、とにかく暑いのは間違いありませんので、こまめな水分補給を忘れず、どうか万全の体調で楽しんできてくださいね。
では。