こんにちは。ぱにです。

医学系の研究室で博士号取得を目指しています。
今回は、今大注目のスポットである大阪万博へ行ってきたので、その旅の様子をレポートします。
「行く意味ある?」なんて言われていた頃から、僕の中では絶対に行くことが確定していた、大阪・関西万博。
この週末にしっかりと満喫してきたので、2日間の様子を前後編に分けて、会場の空気感や現地で感じた熱量まで、SNSの断片じゃ伝わらない「ありのままの万博」をお届けします。
これから行く人も、行く予定がない人も、ぜひ最後までご覧ください!
この現代に万博へ行く価値
どうして、そこまでして万博に行きたかったのか。
まず第一に、多くの国の文化や取り組みを、国境を越えてボーダーレスに知ることができる場が、今この日本にあるという事実に強く惹かれたからです。
世界中の国々が、国を代表するような魅力的な体験を提供してくれる。そんな気軽で幅広い異文化交流の機会は、他では味わえないことだと思うんですよね。
さらに、万博は「未来を見せてくれる場所」だと信じています。
国が、企業が、それぞれの立場から描こうとしている未来のビジョンを共有し、私たちのこれからの社会について語ろうとしている。
モノや情報があふれ、何でも画面越しに知った気になれる今だからこそ、自分の五感を使い、見て、触れて、聞いて、歩いて、感じて、考える。
そんなふうに、知性と身体を同時に刺激される体験こそが、万博の大きな価値だと思ったのです。

もちろん、世界各国の美味しいものが食べられることもめちゃくちゃ楽しみです!
入場ゲート到着
朝一で新幹線で大阪まで移動し、夢洲駅に到着したのが10時半過ぎ。


駅を出てからはほとんど立ち止まることなく進めたので、東ゲートもスムーズに入れるじゃんと思ったのですが、これが大きな勘違い。
ゲートの目の前に差しかかったところで、人の大渋滞に飲み込まれました。

この日も猛暑日に迫る気温となり、いきなり体力が削られていきます。
結局ゲートをくぐれたのは11時半前。約1時間焦らされてようやく入場できました。
実は、11:20から未来の都市パビリオンを3日前予約でどうにか押さえていたのですが、入場にかかる時間が誤算で泣く泣く手放すことに。

未来の都市パビリオンは東ゲートの真反対にあって、徒歩だと30分かかります。。
入場早々に予定が完全に白紙になるという最悪のスタートを切りました。
真っ先に向かったのはお土産屋さん
万博に入るまでに散々並んだので、この暑さの中でまた並ぶのはまいったなと思い、真っ先に向かったのはお土産屋さんでした。


というのも、実際に11時くらいの入場で万博に行った方から、お土産屋は早くいけば行くほどいいよ、とアドバイスをもらっていたからです。

閉場間際はディズニーのお土産屋さんと同じ現象が起こるよ、の一言で妙に納得。
東ゲート側のお土産屋さんには、大丸松坂屋とMARUZEN JUNKUDOの二つ店舗があるのですが、この日は大丸松坂屋へ。
待機列は多少あったものの、並び始めてすぐに入ることができたので、いい判断だったかなと思います。
商品も目立った品切れはなく(しばらく入荷未定のものはのぞく)、サンリオコラボのぬいぐるみストラップもまだ置いてありました。
戦利品はこちら。ミャクミャクのボクサーパンツがイカしてて、履くのが楽しみです。
彼女が買っていたジェラピケのTシャツもかわいくて肌触りがいいのでおすすめです。


イタリア:初万博グルメで勝利の美食に酔いしれる
買い物を楽しんでいたら、気がつくと時間はお昼間近に。
会場を散歩しながら、空いてるパビリオンに入るかご飯食べるかにしようかと歩き出しました。
ここで奇跡が訪れます。
なんと、彼女が行きたがっていたGUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONの当日予約に成功!!

二人とも格安スマホで回線の強さに自信がなかったので、わざわざポケットWi-Fiをレンタルしていったのがよかったのかもしれません。
※PRではありません。

行きたいパビリオンをどこも回れない未来もあったので、予約取れて安心したら一気にお腹空きました。。
鼻歌混じりにやってきたのは、イタリアパビリオンのキッチンカー。本館の脇でこっそり行列しています。


イタリアントリュフタマゴが絶品だと噂を聞いて、絶対に食べなきゃと思っていました。
30分くらい並んで注文したのがこちら。

イタリアントリュフたまご(左下)・アランチーノ(ライスコロッケ)(右下)
お目当てのたまごサンドは、たまごじゃないいろんな旨みのおかげで、たまごサンドじゃないみたいな味がしました。トリュフマヨ?みたいなのが信じられないほど美味しい。
ライスコロッケは、揚げ物なんですが上品に仕上がっていて、見た目よりも満足感があります。肉がうまいから間違いなくうまい。
ボンボローニは、僕はピスタチオが刺さりました。ピスタチオの濃厚さも高評価ですし、ドーナツ自体が軽めで、食べやすかったです。キャラメルは、甘党の方におすすめ。
万博グルメの最初としては、無難に美味しいお店で食べられて、大満足のスタートでした。
コモンズB:未知の国に出会う
ガンダムまでまだ少しだけ時間があったので、腹ごなしにお散歩することにしました。時刻は13時前くらい。
少しずつ見慣れてくる大屋根リングと、炎天下でも構わずおやすみのカビゴン。


「スタンプラリー29個集めるのはもはや修行」と、しゃべくりで客引きしてる陽気なお兄さんに思わずつられて入っていったのは、コモンズBパビリオン。
聞いたことはあるようなないようなそんな国々が、オリジナリティ溢れるブースを出して賑わっていました。
ミクロネシアの沈船、いつか潜ってみたいなあ。

館内は涼しく、奥にはお手洗いもあり、休憩がてら寄るのがもったいないくらいの場所でした。
ガンダム:宇宙でバトルに巻き込まれる
ついに、GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONへやってきました!

これまでガンダムシリーズを見たことがなかったので、楽しめるかちょっぴり不安でしたが、数あるパビリオンの中でも特にアトラクション性が高く、大人も子どもも楽しめる内容になっていました。
時は、宇宙世紀。軌道エレベーターで宇宙へと出発します。


宇宙ステーション:スタージャブローに到着!そこへジオング襲来!


大迫力の戦闘シーン!床が揺れっぱなしの演出のおかげで臨場感ハンパなかったです。


片時も目を離せない圧巻のバトル
アムロが敵を撃退し、地球に無事に帰ってきたところで終了です。
コアなファンにはいろいろ気になるところがあったのかもしれませんが、予備知識0だったおかげで、むしろ世界観に没入して楽しむことができました。
出口にはガンプラの外枠(ランナー)だけで作成されたスペースコロニーが展示されていました。


個人的に、妙にグッとくる素晴らしい作品でした。
オーストラリア:広大な自然を感じる
次に訪れたのはオーストラリアパビリオン。時刻は14時半。

オーストラリアの奥地も、なかなか足を運ぶのが大変な場所。その雰囲気を少しでも感じたくて、ぜひ見ておきたいパビリオンの一つでした。
通りかかったとき、ちょうど入場規制が解除されたタイミングで、すんなり入場。今日はなんだかツイてるのかも。
オーストラリアの自然をイメージした小道をゆっくり進んでいきます。ちょうど告知されたばかりの恐竜ショーの時間とは当たりませんでした。残念。

上を見上げれば星雲から浮かび上がるエミュー。360度スクリーンで展開される海の映像は圧巻でした。


オーストラリアパビリオンには美味しいものがある、というのも予習済み。
オージーミートパイと、ラミントンという初耳のお菓子をいただきました。


オージーミートパイは、日本ではあまり出会わないような、グレービーソースのコク深い味わいが印象的でした。塩っ気もしっかり効いていて、猛暑で失ったいろいろを取り戻したような気持ちになれました。
ラミントンは、とにかくふわふわ。外側をコーティングするココナッツとの相性も抜群で、中にはベリー系のジャムが入っていました。
サウジアラビア:驚きの楽器と技術に出会う
次に訪れたのは、お隣のサウジアラビアパビリオン。時刻は15時過ぎ。
中東の国のパビリオンに行くならここが第一候補だと思っていたので、早速並ぶことに。30分かからずに館内に入場できました。
こちらは、ウードと呼ばれる琵琶のような楽器。1つのコースに2本の弦が張られていて、どうやって演奏してるの?と混乱してしまいます。

3Dプリンターでサンゴ礁を再生することができる技術が紹介されていました。

NEOMと呼ばれるスマートシティプロジェクトの紹介。直線高層都市が特に近未来感がすごくて、大興奮でした。


あとで調べたところ、ビジョン2030の柱として現在着工中とのこと。
紆余曲折あるようですが、次回の万博開催への期待も高まります。
ベルギー:ワクチンの素晴らしさを学ぶ
次に向かったのは、ベルギーパビリオン。時刻は16時20分くらい。

正直、ベルギーフライとワッフルが目当てでした。外のワゴンで販売されていたのですが、列が進んでから気がつき、せっかくなのでそのまま入場してきました。
入場すると、ボタニカルな素敵空間に出迎えてもらえます。

ワクチンをはじめとする最先端の医療技術が、美しい映像とともに紹介されていきます。説明はわかりやすいのに内容は深く、想像以上の満足感がありました。


お目当てだったブリュッセルワッフルは買えませんでしたが、ベルギーフライは無事に購入できました。10分くらい並びました。

ベルギーフライは、じゃがいもの甘みが際立っていて絶品でした。無限に食べられるやつ。
ベルギービール ヒューガルデンのロゼは、とてもフルーティーで、ビールとは思えないほど飲みやすかったです。
ちょっぴり妥協して買ったソフトクリームでしたが、この暑さでも溶けないくらいしっかりと硬めに仕上がっていて、甘くて濃厚でした。
移動の途中でWater Stationを使ってみました。


日中はどこも列をなしているので、時間が惜しい人は自販機で買ったほうがいいと思いました。
トルクメニスタン:独裁国家の片鱗を感じる
次に訪れたのは、トルクメニスタンパビリオン。ちょっとうろうろしたので、並び始めた時刻は18時15分くらい。

開催当初から話題となっていたトルクメニスタン。日本から行くことは難しい国こそ、パビリオンの価値が高まるというものです。
入り口では大統領の写真がお出迎え。奥に入ると荘厳な映像ショーがスタートします。映像のクオリティは高いです。


2階にはトルクメニスタンの文化や名産品、謎のメダルや盾の展示があります。

これが俺らの国だぞすげーだろ!というメッセージがびしびし伝わってきます。

55年前の高度経済成長期の万博って、きっとこんな感じだったのかな、なんて妄想したり。
この国のオリジナリティが溢れる、とても満足度の高いパビリオンでした!
チェコ:チェコビールに酔いしれる
次に訪れたのは、チェコパビリオン。時刻は19時ごろ。
お目当てはもちろんチェコビール。パビリオン正面にあるレストランのテイクアウトカウンターに、吸い込まれるように向かいました。

注文したのはこちら。

チェコビール ピルスナーウルケルは、口当たりは甘い感じがしますが、最後キレのある苦味が残り、これが癖になります。
ちょっと冒険で買ってみたのが、フルーツダンプリング。ジャガイモ由来のもちもちの中にはプラムが入っています。クリームチーズとの相性が最高でした。
クウェート:寝転がって星空を眺める
この日の最後のパビリオンになったのは、クウェートパビリオン。時刻は19時半ごろ。

このパビリオンも口コミ評価が高く、本物の砂漠の砂に触れられるとあって、ぜひ行きたいと思っていたパビリオンでした。
入場規制がかかっていましたが、先に並んでいた列がだんだんと短くなっていたので、これはチャンスかもと思い、少し離れた場所から様子をうかがうことに。

同じことを考えている人たちがどんどん集まってきて、あたりに戦いの気配が立ち込めはじめます。。
そして思った通り、規制が解除された瞬間、人が一斉に押し寄せて、なかなかに危険な空間が出現。
日頃の筋トレが功を奏した(?)おかげで、無事に入場することができましたが、クウェート館の人気ぶりが伺えました。
入り口ではお兄さんとハイタッチ。その先では巨大なパールが。パールに映し出される映像と、ミストや熱気による演出にすっかり引き込まれました。


本物の砂漠の砂のコーナーでは、投影された映像が手の動きと連動し、砂漠の生き物を探す体験ができます。

そして、フィナーレはプラネタリウム。砂漠を模した広々とした空間に寝転び、クウェートの星空にじっと見入ってしまいました。


大屋根リング:夜の絶景に圧倒される
クウェートパビリオンを出ると、時刻は夜の9時。パビリオンは閉館の時間です。
そういえば、大屋根リングの上に行っていなかったので、上を通って帰路に着くことにしました。
ポルトガルパビリオンでは、お兄さんたちがコール&レスポンスしてて楽しそう。

どのパビリオンよりも輝いているのはトルクメニスタンパビリオン。

水上ショーはしばらくの間中止のようですが、大屋根リングの上からの幻想的な夜景で十分お腹いっぱいになれました。

当然ながら、駅までの道はものすごい数の人。
しかし、列は止まりそうで止まることはなく、ゲートを出てから歩き続けて20分ほどで電車に乗ることができました。
というのも、夢洲駅ではこの時間帯でも4〜5分間隔で電車が発着しており、正直ディズニーの帰り道の方がよっぽど混んでいると思ったほどです。

この時間まで対応してくださっている駅職員の方々には、頭の下がる思いでした。
痛みで限界を超えた足を引きずりながらホテルに戻り、泥のように眠りましたとさ。
まとめ:最悪のスタートから奇跡の挽回
最後に、回ることができたパビリオンを整理しておきます。
- 東ゲートお土産屋さん
- イタリアパビリオンキッチンカー
- コモンズBパビリオン
- ガンダムパビリオン
- オーストラリアパビリオン
- サウジアラビアパビリオン
- ベルギーパビリオン
- トルクメニスタンパビリオン
- チェコパビリオンテイクアウトカウンター
- クウェートパビリオン
11時からの入場で、7つのパビリオンを制覇し、グルメや買い物も含めると10ものパビリオンを巡ることができました!

しかも、個人的には行けたらラッキーくらいに思っていた人気のパビリオンにも、初日でかなりの数行くことができました。大満足!
ほんの少しの休息のあと、いよいよ2日目。果たして早起きチャレンジの行方は?
気になる2日目のレポートはこちらから。(鋭意作成中)
この記事がどなたかの万博の楽しみ方のヒントになれば嬉しいです。
では。