こんにちは。ぱにです。

医学系の研究室で博士号取得を目指しています。
博士課程で、月収20万円の生活は本当に成り立つのか。
この記事では、博士課程の経済事情について、実家暮らしの当事者として正直に答えていきたいと思います。
僕は現在、博士課程に在籍しながら月収約20万円で生活しています。しかも、実家暮らし。
条件だけ並べれば、多くの人が顔をしかめたくなるような「子供部屋おじさん」です。

人として未熟であると突きつけられているようで、なかなかのパワーワードですよね。
- 博士課程って、ぶっちゃけ生活できるの?
- そんな状態で将来大丈夫なの?
この記事では、そうした外野の評価から一度距離を置き、
博士課程で月収20万円・実家暮らしという生活が実際どんなものなのかを、できるだけ冷静に書いてみたいと思います。
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博士課程の月収20万円の内訳
博士課程の収入は、基本的に大学や国の制度による経済的支援で成り立っています。
僕の場合、主な収入源は次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)であり、必要に応じてRA(リサーチ・アシスタント)やTA(ティーチング・アシスタント)が実入りとなっています。
これらを月あたりに均すと、総支給額はおおよそ20万円前後。
ただし、ここから税金や社会保険料、各種控除が差し引かれます。
参考までに、僕が2025年に納めた金額(概算)としては、
- 所得税:¥5,000(定額減税あり)
- 住民税:¥78,000
- 国民健康保険:¥165,000
- 国民年金:¥206,000
これらを差し引くと、実際に手元に残る手取りは、年間ベースで200万円に満たないことになります。
さらに注意したいのは、企業の給与と違ってボーナスや昇給といった概念が存在しないことです。
年度が変わっても、研究が順調に進んでも、収入が自動的に増えることはありません。

むしろ制度上、学年が上がると手取りは減ります(上記ページ参照)。
つまり、博士課程の経済状況は、ただ低いだけでなく、最初から最後までほぼ変動がありません。
せっかく大学院に進学してまで研究をしているのだから、この限られた手取りの中で、生活コストを抑えて研究に時間を振り切るのか、あるいはバイトや副業で収入を補うのか。
博士課程の生活設計では、このあたりの考え方が人によって差が出るところになります。
博士課程にとって実家暮らしはメリットが大きい
ここで書くのはあくまで一般論です。
実家暮らしがすべての人にとって最適とは限らず、実家を出た方が幸せな場合も当然あります。
博士課程にとって実家暮らしの最大のメリットは、やはり経済面です。
家賃や光熱費を大きく抑えられるため、博士課程のように収入が限られている立場でも、貯蓄や投資に回す余地が生まれます。
例えば、月に3〜5万円程度を家に入れるだけで済む場合、家賃・光熱費・食費を合わせて10万円を超える一人暮らしと比べ、手元に残る金額には圧倒的な差が出ます。
この点は、収入に伸びしろがない博士課程の生活設計において、何にも代えがたいメリットだと言えるでしょう。
また、親との関係性が良好であれば、食事や家事のサポートに加えて、精神的な安心感も得られます。

正直、僕自身が鬱になっていたとき、もし一人暮らしをしていたら、研究室へスムーズに復帰できていなかったかもしれません。
家事を家族と分担できることで、その分の時間と体力を研究や自己投資に回せる点も、実家暮らしの見逃せない利点です。
一方で、実家暮らしのデメリットとしてよく挙げられるのが、過保護や過干渉です。
価値観の違いや生活リズムのズレは、人によっては大きなストレスになりますから、親子関係がうまくいっていない場合は当然大きな負担になります。

僕自身、親と価値観が合わないと感じる場面もありますが、必要以上に干渉されない点には助けられています。
親との関係性も、ある意味では人生戦略の一部だと感じています。
なお、実家暮らしは「生活力が低い」「彼氏彼女ができない」といった評価もよく耳にしますが、これは実家暮らしかどうかよりも、個人の行動や姿勢の問題でしょう。
料理・洗濯・掃除といった最低限の家事スキルを身につけること、経済的に自立する意識を持つこと、出会いの機会を自ら作ることは、実家暮らしでも十分に可能です。
実家暮らしには確かに厳しい意見もありますが、20代後半で親と同居している未婚者の割合は年々上昇傾向にあり、「実家暮らし=甘え」という単純な評価は成り立ちません。
自分の置かれた状況をどう捉え、何を利用し、どう活かすかが大切です。
博士課程の月収20万円の内訳
結論から言うと、僕の場合、月の支出はおおよそ7〜8万円程度で回っています。
まず、家に入れているお金は月3万円。これが家賃・光熱費・食費に相当しているので、非常にありがたい話です。
そこに加えて、毎月ほぼ固定でかかる費用が以下です。
- ジム月会費:約3,500円
- スマホ通信費:約2,000円
- サブスク関連:約2,000円
食費については、基本的に昼夜のおかずは自分で用意しており、その材料費として月に2万円程度かかっています。
実家暮らしとはいえ、食事のすべてを家族に任せているわけではありません。

趣味の筋トレの延長上で、食事を自分でコントロールしたいだけのモチベですが笑
研究室に長くいる日や外出時の外食費、さらに交際費や雑費を含めても、支出が大きく膨らむことはありません。
結果として、月の生活費は多い月でも8万円前後に収まります。
仮にこれが一人暮らしであれば、家賃だけで同程度、あるいはそれ以上が消えていくでしょう。
この生活のおかげで、限られた収入の中でも、書籍の購入やガジェット、プロテイン代、ダイビングといった研究・健康・趣味への自己投資を削らずに済んでいます。
少額ながらNISAに回す余裕が生まれているのも事実です。
実家暮らしは決して万能ではありませんが、少なくとも博士課程というフェーズにおいては、
お金の不安を最小限に抑え、研究に集中するための合理的な選択肢だと思っています。
まとめ:自分の好きにしよう
この記事では、月収20万円の博士課程の生活の実態について書いてきました。
結局のところ、世間様の目を気にして生きる必要はないと思います。
博士課程であれ、実家暮らしであれ、「普通」や「世間体」に合わせた選択が、必ずしも自分にとって合理的とは限りません。
大事なのは、自分が本当に価値を感じていることに、時間と労力を集中投下できているかどうかです。
実家で暮らすという選択肢も、そのための合理的な手段の一つにすぎません。
僕自身、恵まれた環境にいられることにはとても感謝しています。 その上で、使えるものは使って、自分の人生を組み立てればいいと思っています。
根拠のない否定的なネットの声に振り回されるくらいなら、 自分の置かれた環境、いわば地の利を、堂々と活かせばいいのではないでしょうか。

以上、現役子供部屋おじさんからのコメントでした。
では。
